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“働き方の可能性を広げる”環境とは何か?本気で模索した「タイミーらしいオフィス」のあり方

こんにちは、タイミーで採用広報をしている齋藤です。
今回は、今年2月に移転したタイミー本社の新オフィスとその移転プロジェクト(※以下、移転PJ)についてご紹介します。

お話を聞いたのは、BX部 部長の木村 真依さん、総務部 布田 章乃さん、坂梨 佑太さん。

移転PJ立ち上げに携わった木村さんには主にコンセプトメイクの部分を、移転PJの進行や具体化に携わった布田さんと坂梨さんには実際のオフィス設計や従業員が集まる空間作りについてお聞きしました。
※この記事は2023年4月25日時点のものです。


社員の働く環境でも、“タイミーらしさ”を実現する

——まずは木村さんに、オフィス移転の経緯やスタートしたきっかけを教えていただきたいです。

木村さん:
今回のオフィス移転の一番のきっかけは、従業員の急激な増加でした。2017年に数人からスタートしたタイミーも、現在では600名超になり、2023年10月末までには1000名体制を目指しています。

そのため、2020年から入居していた以前の池袋オフィスもどんどん手狭になり、働く環境として窮屈になってしまっていました。実は池袋オフィス時代に、オフィス環境に関する社内アンケートを取ったことがあって、その時の評価の平均点数が予想以上に低かったんですね。

これは改善しないといけないという想いもあり、ただ広い場所へというだけではなく、しっかり働く環境を考えた新オフィスの検討を開始しました。

——新オフィスのコンセプトや条件はどのように決めていったのでしょうか?

木村さん:
従業員数の増加予定に見合う広さや、予算、立地などの前提条件はもちろんありました。しかしそれ以上に、従来の仕組みに囚われない新しい働き方を提案してきたタイミーだからこそ、従業員にも、リモートワーク、オフィスワーク双方の良い所を内包した新しい働き方を提案したいということでした。

そしてそのために最も大事にしたのは、「Vision(ビジョン)、Mission(ミッション)、Value(バリュー)を体現するオフィス」です。

タイミーのビジョンは「一人ひとりの時間を豊かに」、ミッションは「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」、そしてバリューは「理想ファースト、オールスクラム、バトンツナギ、やっていき」という言葉でできています。

このビジョンやミッションを実現するために、従業員がバリューを発揮できる環境にすることを、新オフィスの大きな方針として決めたのです。仕事においても生活においても、「自分の時間」をどう過ごすかを考え、一人ひとりの時間が豊かになることを支援したいという想いがあります。

その方針を従業員と一緒に具体化していくために、まず2日間かけて有志社員によるワークショップを行いました。様々な部署の人間が集まって、ビジョン・ミッション・バリューの観点でどんなオフィスが良いかのアイデアを出していったんです。

ワークショップの様子

そして「1人ひとりが、タイミーを生活に必要なサービスにする強い意思を持つ!」に集約し、その実現に向けて必要な3つのポイントを軸に考えていきました。

  • コミュニケーション円滑化

  • 個人集中生産性向上

  • オフタイムリラックス

このような議論を経て、タイミーとして初めて「タイミーらしさ」をしっかりとインストールしたオフィス作りをスタートしたんです。

従業員が5人でも、1000人でも、変わらず大切にしたいこと

——次に布田さん、坂梨さんにお伺いします。上記のコンセプトを具体化していったプロセスを教えてください。

布田さん:
私が参加したワークショップでも「コミュニケーション円滑化」というキーワードは出ていて。数年で従業員数が急増していることからも、たとえ人数が多くなっても、互いに顔を合わせてコミュニケーションを密に取れるオフィスにしたいという想いはありました。

そのために例えば、「顔が見えるようにワンフロアのオフィスにしよう」「物理的に見渡しやすいよう背の高いパーテーションはなくそう」「みんなが自由に使えて、コミュニケーションが取れる広場を作ろう」などの具体的な設計を決めていきました。

写真左:布田さん、写真右:坂梨さん

坂梨さん:
設計や内装デザインに関して、はじめは5社の内装会社さんから提案していただきました。

その中から総務が主体になって、各部署から広報やブランディング、デザイン観点でのアドバイスをもらったり、経営陣からはMVV観点でのもっとこうしたいああしたいという意見をもらったり。正直、調整作業は大変でした(笑)。 みんなそれぞれに想いが強くて。でも、それだけみんなオフィスに対する想いが強いんだと気が引き締まりましたね。

結局、総務内で「タイミーのバリューを従業員が発揮できるオフィスデザインはどれか?」という観点で2社に絞り、最終的に社員投票で決定しました。

——特にこだわった点やオフィス内のポイントを教えてください。

布田さん:
オフィス全体としては、「コミュニケーション円滑化」「個人集中生産性向上」「オフタイムリラックス」という3つのコンセプトを、限られた面積の中でどう配分して実現していくかが一番こだわった部分であり、難しかった部分でもあります。デスクエリア、フリーエリア、会議室エリア、リラックスエリアなど、どれも欠かせない重要な場所ですから、どう配分していくか、内装会社さんとも数えきれないほどやり取りをしました。

中でも個人的にこだわったのは、エントランスを入ってすぐの広場エリア。ここは外部の方との打ち合わせを行う会議室エリアの待ち合いスペースでもあるので、社外の方の目にも多く触れる場所です。

——大きなタイミーのマスコットキャラクターが非常に印象的ですよね。

布田さん:
そうなんですよ。大きなぬいぐるみは、初案からずっと本社オフィスのシンボルとして存在してました(笑)。今はみんなの写真スポットとなっています。

象徴的なタイミーのマスコットキャラクターが見守る、広場スペース

最初はタイミーのビジョン・ミッション・バリューを表すシンボルのような壁を作りたくて、グラフィックを壁一面に描く案で進めていましたが、なかなか皆が「これだ!」と納得できるグラフィックが定まらず……。修正を重ねた結果グラフィックはやめて、コーポレートカラーで壁一面を塗る案で落ち着きました。

コーポレートカラーのイエローに塗られた壁は素敵なんですが、個人的にはまだグラフィック案も諦めてません(笑)。

坂梨さん:
タイミーの顔となるオフィスのエントランスもたくさんの議論を重ねました。デザイン案の決定まで20回ほど案を出し直ししましたね。

空間を大事にした会社の顔である、エントランス

デザイン、広さ、セキュリティ、使い勝手など様々な論点の議論が起こって、ぎりぎりまで修正を重ねてやっと完成しました。思い入れが強い分、自分も一番ここが気に入ってます。

ロゴがデザインされた黄色の壁は、坂梨さんのこだわりが詰まった場所

このエントランスも布田からあった広場の壁のグラフィックもそうですが、絶対的な答えがない事こそ、いろんな可能性を議論することがタイミーらしいなと。「まあこれでいいよ」という妥協で決めてしまうんじゃなく、何度も議論したからこそ納得できる答えに辿り着けたと思います。

内装会社さんには本当にご迷惑をおかけしっぱなしでしたが(笑)。

布田さん:
オフィスは基本的に仕事をする場所ですから、「個人集中生産性向上」はもちろん大事です。

ただ、今後どんどん人数が増えていく中でも、オフィスでの仕事が“個人作業”だけで終わらず、「コミュニケーション円滑化」や「オフタイムリラックス」を実現するためには、こういう遊び心やオフィスの“余白”みたいな部分がより重要だったんです。

余白があるオフィスが生む、楽しく、円滑で、いい仕事

——オフィスワークならではのコミュニケーションを生む“余白”とは、具体的にどのようなものなんでしょうか?

布田さん:
例えば、新オフィスの床面積のおよそ1/3は、いわゆる作業デスクエリア以外のフリーエリアです。その中には、キッチンやシアタールーム、芝生エリア、そして先ほどの広場やひな壇などが含まれます。

今回新たに設置したキッチンスペース(タイミーカフェ)では無料でコーヒーが飲めたり、美味しいパンが安く購入できますし、調理道具も一式揃っているので、基本的に従業員は誰でも自由に料理をしてOKです。

そこで元料理人の従業員がお昼にパスタを作ったり、お菓子づくりが好きな人がパンケーキを振る舞ったりするなど、仕事とは全く関係のないコミュニケーションが生まれる場所になっています。みんなが自由に使えるようにしているのも、いろんな部署の人が一緒に使ったり、手伝ったり、譲り合ったりといった交流を生むためにあえてそうしています。

坂梨さん:
タイミーカフェ以外でも、ひな壇ではたまたま横になった人と会話になったり、シアタールームでは部署も関係なく集まって終業後にスポーツ観戦をしたり、芝生エリアでチームのみんなで靴を脱いでお昼を食べたり。さまざまな“作業外”の偶発的な会話や交流が生まれる仕掛けを作っているんですよ。

一方で、新オフィスでは、“従業員それぞれに好きな作業環境”がオフィスにあることも大切にしています。

集中したいとき、ブレストしたいとき。シーンに合わせて作業場所を変えられる

生産性を向上させるために大型モニターをデスクに設置するのはもちろん、景色の良い窓に向かってチェアとPC台がセットになって並んでいるエリアを作ったり、芝生や小上がりスペースでは大きなヨギボーのクッションに座って作業ができたり、フリースペースの各所にいろんなタイプのテーブルとイスを置いたりと、一人ひとりがお気に入りの作業環境を見つけられるような“余白”も作りました。

布田さん:
私が大好きな場所は縁側エリアと呼んでいるフリーの作業スペースです。今日はどこで作業しようかなって毎日ワクワクしますし、景色がいいのでリフレッシュできるし、作業してたら他部署の人が声かけてくれるし。とても居心地が良くて気に入ってます。

布田さんのお気に入りは縁側エリア。気分を変えて作業ができる

坂梨さん:
みんなオフィスに愛着を持ってくれてますよね!

まだ入居から3ヶ月も経っていませんが、すでに従業員同士で自発的にオフィスを使ったいろんなイベントが開催されているのもとても嬉しいです。特にルールが変わったわけではないのですが、従業員の出社率も上がってきた気がしますね(笑)。

布田さん:
以前はリフレッシュスペースやデスク以外の作業スペースなどもなかったので、ランチも自席で食べている人が多くて。その隣では別の人がバリバリ電話をかけたりオンライン会議をしているという状況で、やはりそれでは作業外の交流は生まれませんよね。

「コミュニケーション円滑化」と「オフタイムリラックス」という言葉がありましたが、この2つって実は密接に関係していると思っていて、業務と関係のないオフタイムでの交流を生むことが、仕事でのコミュニケーション円滑化に繋がると思うんです。

この「コミュニケーション」の重要性を経営陣も理解してくれていたし、従業員も「コミュニケーション」を楽しむ社風があったからこそ、今回のような自由なオフィス作りができたと思っています。

坂梨さん:
今回は東京オフィスの移転プロジェクトでしたが、東京に負けず支社もどんどん人が増えている状態です。今回の学びを支社の移転や増築にも活かしていきたいですね。

布田さん:
全国各地どこのオフィスでもタイミーのビジョンやミッションが感じられるようにしていきたいと思ってます。

——より良いオフィス環境を作っていくための、今後の取り組みや展望を教えてください。

坂梨さん:
オフィスと共に制度面でも「チームビルディング」といって、会社が月1回チーム内での交流施策に補助を出す制度があります。遊びに行ったり、占いにいったり、ご飯を食べたり、どのチームも思い思いに交流を楽しんでいますね。

その他にも、部門を超えてランダムに組んだメンバーでランチに行ってもらう「タイミーランチ」も行っています。今後はもっと多くの交流を増やせるような施策をやりたいと計画中です。

すでにチーム内や趣味が同じ仲間で自発的な交流は生まれているのですが、一気に従業員数が拡大しているからこそ、ますます会社としての機会提供は必要になります。やってみると意外に気の合う人が見つかったり、新たな発見があって楽しかったりするじゃないですか(笑)。

布田さん:
コミュニケーションを生むきっかけになるようなイベントは、総務としても今後どんどん仕掛けていきたいですね。

私も坂梨もタイミーに入社した大きな理由の一つが、「社内の人が、他で見たことないぐらい楽しそうに働いている」からだったんです。

坂梨さん:
僕たちにとってはそれも大事な「タイミーらしさ」なんですよね。

布田さん:
そしてその“楽しさ”を支えているのが、従業員全員がタイミーのビジョン・ミッション・バリューを起点に、同じ方向を向いてポジティブなコミュニケーションができていることなんだと思うんですね。

ただ、これから従業員が何倍にも増えていく中で、コミュニケーションはどうしても組織課題になっていくはず。それでも自分たちが感じたタイミーの楽しさが薄まらず、むしろもっと強くなって、そしてどんどんよい仕事が生まれるように、今後も全力で社員の働き方の可能性を広げていきますよ。

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