復帰時には「おかえり」と迎えてくれる。一人ひとりに寄り添った会社を目指すタイミーの育休制度【パパママ座談会】
こんにちは。株式会社タイミーの齋藤です。
大学在学中の小川が2017年に立ち上げたタイミーは、従業員数739名(2023年5月現在。正社員・アルバイトのみ)にまで拡大。さまざまな人生のフェーズにいる従業員に寄り添いたいと、福利厚生制度を整えています。その一環である「育休制度」。最近では男性従業員の取得も増えています。
そこで、スタートアップであるタイミーで育休制度を取得するということはどういうことなのか? 取得時や復帰時の不安はなかったのか? タイミーで育休を取得した4人にお話を聞いてみました。
参加者プロフィール
石橋さん:
2018年12月入社。執行役員 PA部所属
現在は、4人(7歳、4歳、1歳、2ヶ月)のお父さん。タイミーで育休を2回取得している。
小野寺さん:
2019年4月入社。プロダクト本部コミュニケーションデザインG所属
現在は1歳4ヶ月のお母さん。今年の1月に、職場に復帰。
井出さん:
2019年11月入社。コーポレート本部経理G所属
現在は2歳2ヶ月のお母さん。2022年4月に、職場に復帰。
久保さん:
2022年2月入社。HR本部採用G所属
お子さんは10ヶ月の新米パパ。入社時から育休取得を考えていた。
スタートアップの育休制度は、労務も取得者も手探り
井出:
私が育休をとったのは2021年。全社で2人目の育休取得者です。まだ会社として実績が少なく、フローが定まっていない一方で、自由度高く調整してもらえる面もありました。たとえば産休に入る時期も「業務の調整がついたタイミングで」、復帰は「復帰できるタイミングで言ってくださいね」といったコミュニケーションでした。
石橋:
我々も、労務&人事と産休育休取得者がどんなやりとりをしているかわからないので、「井出さん、いつ戻ってくるかな〜?」とソワソワしていました(笑)。当時は復帰時期は決まってなかったのですか?
井出:
本当はもっと早く戻る予定だったのですが、0歳児で保育園に入れなくて……(泣)。上司とは定期的にコミュニケーションをとっていたのですが、「従業員も増えているから、復帰時期はいつでも大丈夫だよ」という言葉をもらって育休期間を延長させてもらい、保育園に入ることができたタイミングでの復帰になりました。
小野寺:
井出さん含め、先に産休・育休を取得した人がいたので、あとに続く者としては安心感がありました。当時出社推奨の部署だったのですが、リモートに切り替えさせてもらい、2021年末に産休・育休に入りました。私も井出さんと一緒で、保育園に落ちてしまって。でも早く復帰したい気持ちが強く、区役所にも相談を重ねて保育園に入ることができ、復帰しました。
井出:
復帰時期の相談はどうでした?
小野寺:
こちらの状況を汲みとって柔軟に対応してくれてはいたものの、復帰のタイミングについて不安になってしまったところはありましたね。たぶん労務も「復帰を焦らせてはいけない」という配慮があったと思うんですが、子供の1歳の誕生日が近づくにつれ、「私の復帰の流れについて、いつ会社から連絡くるんだろう?」と気になって。
上司と定期的にミーティングを設定させてもらったり、復帰予定のチームのみんなとコミュニケーションをとったり、運動会などの社内イベントに参加して、育休中で復帰できない不安を解消していきました。
「管理職の自分に休みは無理だと思っていた」男性育休の例
石橋:
僕はタイミーに入社してから、2回育休を取得しています。1回目は第3子の誕生に合わせて2021年8月から、2回目は第4子の誕生に合わせて2023年2月からで、それぞれ1ヶ月間取得しました。育休を取ったのはタイミーが初めて。最初は「1週間ぐらいでいいかな」と思っていたんですが、労務から「1週間は取ったうちに入りませんよ」と言われて、たしかにと(笑)。
久保:
石橋さんが初めての男性育休取得者ですか?
石橋:
いえ、僕は2人目です。パパ育休を歓迎する雰囲気はあったけれど、僕が、「自分は役員という立場だから、1ヶ月も会社から抜けるのは無理なんじゃないか」と思い込んでいたんです。
でもやっぱり、第1子と第2子誕生の時に、育児に関わりきれなかったという後悔がありましたし、妻からの「取ってほしい」という要望もあって、育休を取りたい気持ちが強くなりました。結果、いろいろなメンバーのサポートを受けながら育休を取得し、第4子のときは周囲も妻も、僕が育休を取ることが当たり前の空気になっていました。
久保:
僕も「子どもが生まれたら、育休を取りたい」とずっと前から思っていました。子どもの成長過程を見れるのは一度きりだし、妻も「早く仕事復帰したい」と言っていたんです。タイミーに入社する前から面接で「育休を取得したい」と話していたのと、石橋さん含め、パパの育休取得の前例があったのもあって、妻の育休明けとバトンタッチで1ヶ月間育休を取得しました。
小野寺:
お子さんが8ヶ月くらいのときの育休取得ですよね。子どももハイハイができるようになり移動範囲が広くなってきて大変な時期だから、そのタイミングでパートナーが育児を担当してくれるのはすごくいいなと思います。育児スキルが一通りあることで、パパ側もワンオペに対応できそう。
久保:
自分の育休期間中も、妻はすごく手伝ってくれていたので、ワンオペではなかったですが……! でも確かにそうかもしれません。育休を取ったことで、妻へのリスペクトが生まれましたね。
石橋:
やっぱり「自分ひとりで全部やる」という経験は必要ですよね。僕の場合は、新生児の面倒を妻が見て、上の子たちを僕が見るという分担でしたが、普段妻にやってもらっているほとんど全ての役割を自分で経験することによって、「ここで先回りして同時にこんなふうに動いてもらったら嬉しいのに!」と相手がしてほしい動きを体験的に理解できることがたくさんあって。子どもへの愛情や子どもからの愛情はもちろん、父として、夫としての成長を考えると、必要な時間でした。まあ、奥さんがこの座談会を読んだら、「まだまだですよ」と言いそうだけど(笑)。
小野寺:
役員である石橋さんが育休を取ると聞いたとき、後に続く人が取りやすくなるなと感じました。石橋さん個人としても会社としても、すごくいいなと。
石橋:
そのあたりについては、少し意図的なところはありましたね。嶺さん(※代表取締役 小川嶺)と会社の雰囲気や方向性をどうしていこうかという話をよくするのですが、育休取得を社長や他の役員が応援してくれたのは、会社に取得しやすい雰囲気を生みたいという気持ちがあったからだと思います。
久保:
育休取得は、仕事の面でも良い影響がありましたね。事業の成長スピードが速い中でリーダーを任されていたということもあり、一度休むと追いつけなくなるのでは、仕事が止まってしまうのではという心配はありました。でも、事前に業務の棚卸しをして、「なんとなく続けてたけどこの業務はもうやらなくていいな」「逆にここはもっとやるべきだよね」と整理できたのは大きかったです。メンバーの尽力あってのことですが、「休もうと思えば誰でも休めるんだな」と思えるようになりました。
井出:
子どもにとって親の代わりはいないけど、仕事はみんなで分担できますもんね。
久保:
そうなんですよね。一方で、社会から切り離されている感覚につながるところはどうしてもありました。タイミーはスキマで働くことができるサービスですが、お休みしていてもタイミーを使ったら社会との接点になるんじゃないか、ということをぼんやり感じていました。私の経験を起点にして、ユーザー体験をもっと向上させられないかなと。
井出:
それはすごく共感します! 子どもの保育園で「ならし保育」するみたいに、本格的に復職する前の「仕事ならし」のような感じで、タイミーを使う——というのもありなんじゃないかなと。
やっぱり育児期間中って、大人とふれあいたくなるじゃないですか。タイミーを活用すれば、それが実現できるし、お金までもらえる。そういった使い方ができれば、子育てしている人にとってもっといいサービスになるんじゃないかな。
(※編集部注:育児期間中のタイミーワーカーにアンケートを取った際にも同様のコメントをいただきました)
「もっと安心して育休を取っていいんだよ」
井出:
復帰したとき、チームメンバーの人数が倍になっていました。気持ちとしては「新しい会社に、いい感じに入ることができた」という感じ(笑)。復帰する前に、子どもを連れて会社に遊びに行ったら、みんなから「いつ戻ってくるの?」と言ってもらえたのはとてもほっとしましたね。
小野寺:
わかります。会社が1年前と大きく変わっているのは感じていたし、キャリアへの漠然とした不安を抱えていました。でも、いざ戻ってみたら全く心配なかった。「復帰したら元々やっていたこういう仕事をしたい」と上長に伝えたところ、希望する部署に希望する形で配置してもらえました。
また、復帰後に、チームのみんなが1on1を設定してくれたのはすごくありがたかったですね。当時の自分には、「もっと安心して育休を取っていいよ」と言ってあげたいです(笑)。
石橋:
僕もチームのメンバーに支えてもらって、ありがたいことにすんなり復帰させてもらいました。2回目の育休からの復帰のときは、労務がSlack上でプライベートの専用チャンネルを作ってくれて、育休中および育休が終わるタイミングの相談を気軽にできました。そのあたりは、これまで育休取得した人たちの「連絡がなくて不安」といった指摘を反映して、改善されてきているところのようですね。
あと、ほとんどの議論がSlack上でオープンにされているという社内の文化も、復帰のしやすさに繋がりました。情報をキャッチアップできるのはうれしかったです。
久保:
僕の復帰の時も、「もっと休んでてよかったよ!」と言われるくらい(笑)、温かく受け入れてもらえました。
石橋:
復帰後の働きやすさはどうですか?
井出:
タイミーはフレックス(※一部の職種を除く)なので、子どもに関連して対応しなければいけないことが発生した場合、「中抜け」ができるのがすごく大きいです。
小野寺:
時間の調整がしやすいですよね。保育園のお迎えに行くタイミングで一回抜けて、夫が帰ってきたタイミングでバトンタッチして、リモートで業務の続きに戻る——という働き方ができてありがたいです。深夜残業にならないように気をつけていますが!
久保:
僕は、他のメンバーが「育児休暇を休暇として捉えていない」感があるのがすごくありがたかったです。送り出すときは「頑張ってね」、戻ってきたときは「お疲れさま、大変だったでしょう」と言ってくれる環境なのがうれしくて。
石橋:
こちらとしては、「なんとか生存してきました……!」という感じですよね(笑)。僕は今でも朝の送り迎えの時間をブロックするようにしていて、予定の調整に協力してもらっています。
久保:
そうだ、石橋さんがSlackに「ファミリー」チャンネルを作りましたよね。誰でも参加できて、みんなの育児の話題や子どもの写真を投稿できるチャンネル。みんなの育児を見るのも楽しいし、たまに投稿してみんなから反応をもらえるのも嬉しい(笑)。育休を取る前も復帰した今も、育児と仕事を頑張るモチベーションのひとつになっています。
小野寺:
こんなにタイミーにファミリー層や、ファミリートピックに関心を持っている人がいるんだな、とあらためて知ることができて安心しましたね。
温かく送り出して、温かく迎える組織へ
久保:
取った身として声を大にして言いたいのは、タイミーでは、育休制度が当たり前に取れて、温かく「おかえり」と言ってもらえる環境があるということ。取るか取らないかは、正直その人次第だと思うんですよね。でも、迷っているなら取ったほうがいいなと。
小野寺:
タイミーは「人を大切にする」というメッセージの通りの会社。「これをやりたい」という気持ちを尊重してくれるので、出産や育休によってキャリアを諦めなければいけないと気にしている人がいたら、全くその心配はないとお伝えしたいです。
井出:
まさに「理想ファースト(※タイミーのバリューの1つ)」ですよね。私の場合は、今はキャリアより家庭重視の働き方をさせてもらっています。小野寺さんのようにどんどん働きたい人にも、私のように今は家族を大事にしたい人にも、柔軟に対応できる環境があると感じています。
これから育休を取る従業員は増えてくると思うので、取得情報をまとめたポータルページのようなものがあるといいですよね。「ああ、この人がいま育休中なんだな」「意外とこんなに取得しているんだな」という気持ちにつながるんじゃないかなと。
石橋:
温かく送り出して、温かく迎えるような組織や制度にしていきたいですよね。それでも尽きない育児の悩みはSlackのファミリーチャンネルでシェアしていきましょう!
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