この会社にいてもいいのか — 挫折を乗り越えMVPを受賞。大事にしたのは「サービスへの誇り」と「自分を信じること」
こんにちは、タイミー広報の齋藤です。今回は2020年にタイミーに入社した友野堅斗さんのインタビューをお届けします。
大手証券会社からベンチャーへの転職、生まれ育った福岡から東京へ異動、売上未達の苦しい時期など、さまざまな経験を経て月間MVPを受賞。今ではリーダーとしてマネジメントも行う友野さんに、タイミーで頑張り続けられる理由について聞きました。
※この記事は、2023年3月28日時点のものです。
大手証券会社、起業準備を経て、タイミーへ入社
──まずは友野さんのご経歴を教えてください。友野さんは新卒で大手証券会社に入社されていますよね?
地元の福岡で就職活動を行い、銀行と証券会社から内定をいただきました。どちらとも魅力的で悩んだのですが、自分の頑張り次第で給料が上がっていくところに魅力を感じ、「若いうちにチャレンジしたい!」と証券会社を選びました。
入社後は福岡・久留米エリアをメインに個人・法人向けのリテール営業を3年ほど担当しました。仕事は飛び込み営業が当たり前でしたから、お客様との会話力やゼロから開拓していく行動力は身についたと思います。
──転職を考えた理由は何だったのでしょうか。
起業を志したからです。証券会社では職業柄、国内外のマーケットを日々チェックしていたのですが、当時AmazonやGoogleなどIT関連企業の成長が著しく、IT業界に興味を持つようになりました。
元々サラリーマンは向いていないなと思っていたこともあって、「自分でもITの会社を立ち上げたい!」と思い立ち退職したのですが、そもそも起業の知識があるわけでもなく……。まずは経営を学ぼうと、福岡のスタートアップに転職しました。そこでは、営業組織の立ち上げ、インサイドセールスや商談を担当していました。
起業や経営の知見もある程度身につき、福岡のスタートアップ界隈のネットワークが広がった頃、たまたま参加したイベントで知り合ったエンジニアと意気投合し、一緒に起業を目指すことにしました。
──起業すると決断をされたわけですが、そこからタイミーへの転職を決めた経緯は?
仲間とプロダクトを開発し、起業準備のため投資家にビジネスモデルをプレゼンしていたのですが、会社を大きくするには資金が必要です。そこで、副業で働ける先を探していたところ、当時のタイミー九州支社長だった坂田さんが「いま営業人員が足りないから手伝ってほしい」と声をかけてくれたんです。
タイミーは、学生時代なかなかバイトに入れないような時に、自分でも利用したかったと思うくらい魅力的なサービスでしたし、いずれITサービスを作りたいと思っていた自分にとって学べる環境だと感じました。そこで、昼間は業務委託としてタイミーの仕事、夜は自分の会社、と二足のわらじのような生活を送っていました。
充実した毎日を送っていたのですが、投資家の方から、今のままのビジネスモデルだとマネタイズが難しいとアドバイスいただき、なかなか次の一手が打てずにいました。一方で、タイミーでの仕事に楽しさを感じ、どんどん自分の情熱がタイミーに移っていったんです。一緒に起業を目指した相方も「自分のやりたいことを突き詰めたい」という結論に至り、2020年4月に正社員としてタイミーに入社しました。
異動をポジティブにとらえて、チャレンジングな環境に飛び込んだ
──タイミーではこれまでどのようなお仕事を担当されてきたのでしょうか。
九州支社時代は飲食業界の企業をメインに担当していました。コロナ禍以前は業界全体が人手不足だったこともあり、どんどん営業先も拡大することができました。しかし、コロナ禍で緊急事態宣言が出たとたん、飲食店の募集は一気に途絶え、九州支社全体の売上も急激に減少してしまったんです。どの企業も募集に慎重になり、商談を重ねても芽が出ずしんどかったですね。
──それでもタイミーで働き続けた理由は何だったのでしょうか?
やはり一緒に働くメンバーの存在が大きかったです。「みんなで九州支社を大きくしよう」という思いが一致していましたし、どんなに辛い状況に陥っても一人ひとりが前向きで、一緒に困難を乗り越えていこうという連帯感がありました。
ですが、その矢先に東京本社へ異動になってしまったんです。コロナ禍では物流業界が人材不足に陥っており、会社としても物流業界への活用提案を積極的に広げていこうと舵を切ったタイミングでした。
いままでずっと九州育ちでしたので、内示があった時に正直驚いたのは事実です。しかし、東京には大きなポテンシャルがあるし、全国に展開する大企業を担当できるチャンスがあります。だから「若いうちに東京で働いてみよう」と決意しました。自分の実力を試したいという自信もありましたしね。
一度の失敗もあきらめず、継続的なサポートで案件を成功に導く
──これまでのお仕事で、「自分の強みが発揮できた」エピソードがあれば教えていただけますか?
印象深いのは、九州時代に担当した食品関連の企業です。先方担当者からは、「工場へのアクセスが悪く、なかなか人が集まらない」との課題感のもとタイミーを検討いただき、熊本の工場からトライアル導入がスタートしました。
当時、そのエリアでは食品工場でタイミーが導入された実績はありませんでしたが、「絶対にお客様の課題を解決したい!」と意気込んだのを覚えています。ところが、ワーカーの募集を出してもマッチングには至らず……。結果を出すことができないまま、東京へ異動になりました。
しかし東京へ異動してからも、その時の後悔がずっと心の中に残っていて。再び先方に連絡し、別工場でのトライアル導入の機会をいただくことになりました。
失敗を踏まえて一から戦略を練り直したところ、マッチングの目標を大きくクリア。それが評価されて全国の工場で導入いただくことができました。売上のインパクトも大きく、月間MVPを獲得し、「あきらめずに提案を続けてきてよかった」と実感しましたね。
失敗の体験も社内にシェア。自信を取り戻すための原動力に
──反対に大変だったお仕事は何でしたか?
実は、3ヶ月間売上目標を達成できずに悩んだ時期がありました。異動直後は一定の成果を挙げられていた分、どこか「楽勝だ!」とおごっていたからなのでしょう。達成できなくなると「設定されたKPIが高すぎるからだ」と言い訳するような弱い自分がいましたね。
当時は私たちの部署が会社の売上をけん引していた自負があったため、自分が足を引っ張ってしまっていては、チームも会社も厳しい状態に陥ってしまうのではという危機感を感じるように。「このままタイミーにいて意味があるのだろうか?」と思い悩んでいました。
ボードメンバーに商談同行してもらうこともあったのですが、なぜかお客様の前で萎縮してしまい、本来の自分らしさが出せず……。でもその瞬間、はっと気づいたんです。
仕事に自信を持つにつれ、どこか自分の中に「うまくやろう」と欲が出ていたんだと思います。例えば、「自分がやれば受注につながるはずだ」「お客様先に訪問に行かなくても売れるだろう。もっと効率よく営業できるのではないか?」などですね。
プライドが邪魔をして、カッコ良い提案をしようとするがあまり、お客様の本来の課題に寄り添うことができてなかったのではないかとわかったんです。本当に恥ずかしかった。
そこからは慢心を改め、目の前の一つひとつに真剣に取り組み、訪問回数も増やしました。誰よりもお客様先に出向いて、お客様に向き合うようにしたんです。その時に、先ほどお話した食品工場に再アタックしたのもこの頃です。頭を下げて「もう一度チャレンジさせてください!」ってお願いしてみようって。
同じ失敗をメンバーには繰り返してほしくないとの思いから、失敗談を赤裸々に社内プレゼンしたこともあります。失敗を繰り返してモチベーションが下がった経験、そこから得た気づきや打開策をシェアしました。
──自分の失敗をメンバーの皆さんに共有したのですね。タイミーにおける営業・カスタマーサクセスの面白さはどんなところにあるとお考えですか?
やはり「お客様の悩みを解決できた時」でしょうか。
求人を出しても集まらない、繁忙期だけ増員したい、急なシフトの欠員を埋めたい……など、企業によって課題やニーズはさまざまです。それぞれの局面に合わせて、まずはお客様の不安を受け止める。そして、お客様の抱えている根本の課題は何なのかを細かくヒアリングし、お客様の立場になって提案を行う。もちろん、自分の提案が素晴らしいからではなく、お客様が我々の提案を受け入れ、実行いただいたからこそではありますが。
そしてその結果、企業に安心感を提供するのと同時に、企業成長の手助けを担えることにはやりがいを感じます。
私自身、「友野さんが私たちと一緒に課題に向き合ってくださったおかげです」と温かいお言葉をいただけたときは、涙が出そうなほど嬉しかったですし、モチベーションの根源になっています。
サービスに誇りを持ち、自信を持って伝えていく
──現在はチームのマネジメントも担当されているそうですが、リーダーとして大切にされていることは何ですか?
チームの定例MTGで、毎回「なりたいチームの姿」を共有するようにしています。具体的には「毎月表彰者が選ばれるようなチームになりたい」や「チーム賞を取りたい」など。チーム共通の目標を掲げ、一緒に高い視座を持つよう心がけています。
あとはメンバーとの対話です。トップダウンではなく、意見を交換しながら一人ひとりが主体性を持って走っていく。チーム発足時は試行錯誤しましたが、少しずつ自分らしいマネジメントのスタイルが作れてきたかなと思います。
また、メンバーそれぞれが自信を持てるようにすることも意識しています。タイミーは単なるマッチングサービスではなく、企業の課題を解決できるソリューションです。サービスに誇りを持ち、クライアントに寄り添って本質的な悩みを聞き、一緒に課題解決を目指すことができる。サービスはもちろん自分の提案にも自信を持たなければなりません。自分の経験も踏まえ、MTGでは「お客様に自信を持って伝えていこう」と呼びかけています。
──さまざまな経験をされてきた友野さんにとって、タイミーとはどんな会社ですか?
タイミーという会社にはたくさんのチャンスがあると感じますね。私自身も異動によってキャリアの幅が広がりましたし、マネジメントに挑戦することもできました。会社の成長スピードに合わせて色々なポジションがありますし、やりたいことが実現できる環境があると思います。
──タイミーのメンバーはどんな人が多いですか? また、どんなマインドを持つ方が向いてるのでしょうか。
率直にいい人が多いなと思いますね。
自分の成長だけではなく、その先にある会社の成長を見据えて、お互いに切磋琢磨しながら走っていっている実感があります。仲間の成果を心から喜ぶ人ばかりで、良い影響を受けています。
私がどんなに挫折を味わってもタイミーで続けて来れたのは、チームのメンバーと一緒に働きたいと思えたから。もちろん、数字に対するプレッシャーはありますが、「このチームで達成したい」と思えるし、会社のため、みんなのために頑張りたいと思える、そんな会社だと思います。
──仲間がいたからこそ諦めなかったのですね。最後に、今後の目標を教えてください。
将来的には起業したい思いもありますが、ボードメンバーとの距離が近いタイミーで、まだまだ多くの学びを深めていきたいと考えています。
中小企業から大企業まで担当し、プレーヤーとしては一定の成果を上げることはできましたが、マネジメントスキルに関してはまだまだです。みんなで成果を最大化しながら、個人が成長を実感していけるチームにしていきたい。そのためにもマネジメント力を磨いて、これからも結果を出し続けていきたいと思います。
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